Claude Code の全体像をつかむ
Claude Code が何をするツールで、どのサーフェスから使え、何ができるのかを一望する入門ガイド
この節で学ぶこと
この節では、Claude Code が何をするツールで、どのサーフェス(ターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップアプリ・Web)から使えるか、それぞれのインストール方法、そして Claude Code で何ができるのかがわかります。
1つのエンジンを5つの入り口から使える
ターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップアプリ・Webのどこから使っても、同じエンジンが動く
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同じ腕を持つ料理人を思い浮かべてください。厨房(ターミナル)・屋台(IDE拡張)・レストラン(デスクトップアプリ)・宅配(Web)と、出す場所は違っても、レシピ帳(CLAUDE.md)と道具箱(設定・MCPサーバー)は共通です。
厨房(ターミナル)
腕を振るう
屋台(IDE拡張)
手早く出す
レストラン(デスクトップアプリ)
丁寧に給仕する
宅配(Web)
届ける
場所や見た目は違っても、レシピ帳(CLAUDE.md)と道具箱(設定・MCPサーバー)は共通
Claude Code もこれと同じ構造を持ちます。エージェント型コーディングツール(agentic coding tool。AIが自律的にファイル編集やコマンド実行まで行うツール)としての中身は1つのエンジンで、それをどの「入り口」から使うかだけが変わります。
5つのサーフェスと共通のエンジン
Claude Code は、あなたのコードベース全体を読み込み、複数ファイル・複数ツールにまたがって作業を進めます。これを使う入り口は次の5つです。
Claude Code エンジン
共通: CLAUDE.md・設定・MCPサーバーはどのサーフェスでも同じものが使える
ターミナル
VS Code
JetBrains
デスクトップアプリ
Web
各サーフェスは同じ Claude Code エンジンにつながっているため、CLAUDE.md ファイル・設定・MCPサーバーはすべてのサーフェスで共通して動作します。ターミナル用に書いた CLAUDE.md を、そのまま VS Code や Web セッションでも使えるということです。
インストール方法(サーフェス別)
サーフェスごとに、使い始めるまでの手順と特徴が異なります。
| サーフェス | 主な入手方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| ターミナル | ネイティブインストール(curl | bash / irm | iex)、Homebrew、WinGet、Linux は apt/dnf/apk | ネイティブインストールはバックグラウンドで自動更新。Homebrew・WinGetは手動更新が必要 |
| VS Code | 拡張機能マーケットプレイスからインストール | インラインdiff、@メンション、プラン確認、会話履歴をエディタ内で扱える |
| デスクトップアプリ | macOS(Intel/Apple Silicon)、Windows(x64/ARM64)向けにダウンロード | diffを視覚的にレビュー、複数セッションを並べて実行、定期タスクの予約、クラウドセッションの起動。有料サブスクリプションが必要 |
| Web | claude.ai/code にアクセスするだけ | ローカル環境構築不要。長時間タスクを開始して後で確認、ローカルに無いリポジトリでの作業、複数タスクの並列実行が可能 |
| JetBrains | JetBrains Marketplace からプラグインをインストール | IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStormなど対応。動作にはターミナル用CLIの別途インストールが必要 |
ターミナルでの最初の一歩は、次の3ステップです。
- 1
ディレクトリに移動
Quickstart の手順どおり、プロジェクトディレクトリに移動する
- 2
claude を実行
コマンド1つで起動する
- 3
認証する
初回はログインを求められる。環境変数 ANTHROPIC_API_KEY を設定済みならログインプロンプトはスキップされ、代わりにそのAPIキーを承認するよう求められる
インストールの詳細な選択肢はセットアップガイドにまとまっています。なお、ターミナルCLIとVS Codeはサードパーティプロバイダーにも対応しています(詳細は公開準備中)。
ここがポイント
サーフェスが違っても、使い始めの3ステップは同じ
Claude Code でできること
原文が挙げている用途を、次のカードに整理します。
面倒な作業を任せる
テスト作成、lintエラーの一括修正、マージコンフリクトの解消、依存関係の更新、リリースノート作成など、後回しにしがちな作業を任せられる
要望を伝えると実装まで進む
自然言語で要望を伝えると、アプローチを計画し複数ファイルにまたがってコードを書き動作を検証する。バグはエラーメッセージや症状を伝えるだけで、原因を特定し修正まで実装する
gitとPR作成まで担う
ステージング、コミットメッセージの作成、ブランチ作成、プルリクエストのオープンまで行う。CIでは GitHub Actions や GitLab CI/CD と組み合わせてコードレビューやissueトリアージも自動化できる
MCPで外部データにつながる
MCP(Model Context Protocol)で Google Drive の設計ドキュメントを読んだり、Jira のチケットを更新したり、Slack のデータを取得したり、独自ツールを呼び出したりできる
CLAUDE.md・スキル・フックで型を作る
CLAUDE.md はセッション開始時に毎回読み込まれる指示ファイル。自動メモリはビルドコマンドやデバッグの知見をセッションをまたいで保存する。スキルは /review-pr や /deploy-staging のような再利用可能な作業手順、フックは編集後の自動フォーマットやコミット前のlint実行など動作の前後にシェルコマンドを実行する仕組み
複数エージェントを同時に動かす
複数のClaude Codeエージェントを同時に起動し、リードエージェントが作業を調整してサブタスクを割り当て結果をマージする。バックグラウンドエージェントで複数セッションを並列実行して1画面で見守れる。Agent SDK を使えば、オーケストレーション・ツールアクセス・権限を完全に制御した独自エージェントを構築できる
Unix哲学でパイプ・チェーンする
ログをパイプで渡す、CIで実行する、他のツールとチェーンするといった使い方ができる
定期タスクをクラウドで回す
朝のPRレビュー、夜間のCI失敗分析、週次の依存関係監査などを自動化する。ルーティンはクラウドで実行されるためPCの電源が切れていても動き続け、APIコールやGitHubイベントをトリガーにもできる。デスクトップの予約タスクはローカルマシン上で動作する。/loop はCLIセッション内でプロンプトを繰り返し実行する軽量なポーリング用途
サーフェスをまたいで作業を続ける
Remote Control でスマホやブラウザから続きを操作したり、Dispatch でスマホからタスクをメッセージしてデスクトップセッションを起動したり、claude --teleport でWeb・モバイルの長時間タスクをターミナルに引き込んだり(claude.aiサブスクリプションが必要)、/desktop でターミナルセッションをデスクトップアプリに引き継いだり(claude.aiサブスクリプションが必要、macOSとx64 Windows対応)、Slackで @Claude にメンションしてバグ報告からプルリクエストを受け取ったりできる
ここがポイント
単発の作業指示から、複数エージェントの編成まで幅を持たせられる
こんな時はどれを使う
原文の "I want to..." 表を、リンクが用意できているものだけ内部リンクにして再構成しました。
| やりたいこと | 選択肢 |
|---|---|
| ローカルセッションをスマホや別デバイスから続けたい | Remote Control(公開準備中) |
| Telegram・Discord・iMessageや独自Webhookのイベントをセッションに流し込みたい | Channels(公開準備中) |
| ローカルで始めてモバイルで続けたい | claude --cloud → Claude モバイルアプリ |
| 定期的にClaudeを実行したい | Routines または デスクトップ予約タスク(いずれも公開準備中) |
| PRレビューとissueトリアージを自動化したい | GitHub Actions または GitLab CI/CD(いずれも公開準備中) |
| PRごとに自動コードレビューを受けたい | GitHub Code Review(公開準備中) |
| Slackからのバグ報告をプルリクエストにしたい | Slack連携(公開準備中) |
| 稼働中のWebアプリをデバッグしたい | Chrome連携(公開準備中) |
| 自分のワークフロー向けにカスタムエージェントを作りたい | Agent SDK(公開準備中) |
表の9択は、視点を変えると4つの広げ方に整理できます。
1つのローカルセッションが起点
目的に応じて外部へつなげられる
デバイス間で続ける
Remote Control・Dispatch・claude --cloud でモバイルやブラウザから続きを操作する
外部イベントで動かす
Channels で Telegram・Discord・iMessageや独自Webhookのイベントをセッションに流し込む
定期実行に任せる
Routines またはデスクトップ予約タスクで繰り返し作業を自動化する
CI・チャットに組み込む
GitHub Actions・GitLab CI/CD でのレビュー自動化、Slack連携でのバグ報告対応
コード例
ターミナルで最初にプロジェクトへ移動してClaude Codeを起動する例です(原文のまま引用)。
cd your-project
claude自然言語のプロンプトをコマンド引数として直接渡すこともできます。
claude "write tests for the auth module, run them, and fix any failures"対話画面を使わずスクリプトやCIから実行したい場合は -p フラグを使います(ヘッドレス実行)。ログをパイプで渡す例です。
tail -200 app.log | claude -p "Slack me if you see any anomalies"そのまま起動
プロジェクトディレクトリで claude を実行すると対話セッションが始まる
プロンプトを直接渡す
claude "指示文" のように引数でプロンプトを渡して起動できる
-p でヘッドレス実行
-p を付けると対話UIを起動せず、標準入力や引数の内容を処理して結果だけを返す。CIパイプラインや他コマンドとの連携に向く
つまずきポイント
よくある誤解
ターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップアプリ・Webは別々の製品だと誤解しがち
実際は
実際にはすべて同じ Claude Code エンジンを共有しており、CLAUDE.md・設定・MCPサーバーはサーフェスをまたいで共通利用できる。「VS Code用に設定をやり直す」必要はない
よくある誤解
ANTHROPIC_API_KEY を設定していても、ログイン画面の見え方は変わらないと思いがち
実際は
実際にはキー未設定なら通常のログインプロンプトが表示されるが、キー設定済みならログインプロンプトはスキップされ、代わりにそのAPIキーを承認するよう求められる
よくある誤解
Claude Code はどのインストール方法でも自動的に最新版になると思いがち
実際は
ネイティブインストールはバックグラウンドで自動更新されるが、Homebrew・WinGetでインストールした場合は brew upgrade や winget upgrade を自分で実行しないと最新版にならない
- 参考(公式ではない): 最初はターミナルのネイティブインストールで動きを確かめ、慣れてからIDE拡張やデスクトップアプリを試す順番だと、余計なつまずきが少なくなります。
関連リンク
- 最初の一歩: Quickstart
- インストールの選択肢: セットアップガイド
- 認証の仕組み: 第2章「認証」
- 各サーフェスの比較: プラットフォーム一覧、Webクイックスタート、デスクトップクイックスタート、モバイル
- Claude Codeの内部動作: 第1章「Claude Codeの仕組み」
- 権限の考え方: 第6章「権限モードを選ぶ」
- Claude Codeチームが動的ワークフローでサブエージェントを大規模編成する舞台裏: A harness for every task(Anthropicブログ)
出典
- Overview(取得日: 2026-08-18)