Claude Code の教科書
第1章 Claude Code とは何か

Claude Code の全体像をつかむ

Claude Code が何をするツールで、どのサーフェスから使え、何ができるのかを一望する入門ガイド

第1部 クイックスタート0/12

この節で学ぶこと

この節では、Claude Code が何をするツールで、どのサーフェス(ターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップアプリ・Web)から使えるか、それぞれのインストール方法、そして Claude Code で何ができるのかがわかります。

1つのエンジンを5つの入り口から使える

Claude Code エンジン
ターミナル
IDE拡張
デスクトップ・Web
CLAUDE.mdは共通設定も共通MCPサーバーも共通

ターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップアプリ・Webのどこから使っても、同じエンジンが動く

イメージでつかむ

同じ腕を持つ料理人を思い浮かべてください。厨房(ターミナル)・屋台(IDE拡張)・レストラン(デスクトップアプリ)・宅配(Web)と、出す場所は違っても、レシピ帳(CLAUDE.md)と道具箱(設定・MCPサーバー)は共通です。

Claude Code エンジン

厨房(ターミナル)

腕を振るう

屋台(IDE拡張)

手早く出す

レストラン(デスクトップアプリ)

丁寧に給仕する

宅配(Web)

届ける

場所や見た目は違っても、レシピ帳(CLAUDE.md)と道具箱(設定・MCPサーバー)は共通

Claude Code もこれと同じ構造を持ちます。エージェント型コーディングツール(agentic coding tool。AIが自律的にファイル編集やコマンド実行まで行うツール)としての中身は1つのエンジンで、それをどの「入り口」から使うかだけが変わります。

5つのサーフェスと共通のエンジン

Claude Code は、あなたのコードベース全体を読み込み、複数ファイル・複数ツールにまたがって作業を進めます。これを使う入り口は次の5つです。

Claude Code エンジン

共通: CLAUDE.md・設定・MCPサーバーはどのサーフェスでも同じものが使える

ターミナル

VS Code

JetBrains

デスクトップアプリ

Web

サーフェスは同じ Claude Code エンジンにつながっているため、CLAUDE.md ファイル・設定・MCPサーバーはすべてのサーフェスで共通して動作します。ターミナル用に書いた CLAUDE.md を、そのまま VS Code や Web セッションでも使えるということです。

インストール方法(サーフェス別)

サーフェスごとに、使い始めるまでの手順と特徴が異なります。

サーフェス主な入手方法特徴
ターミナルネイティブインストール(curl | bash / irm | iex)、Homebrew、WinGet、Linux は apt/dnf/apkネイティブインストールはバックグラウンドで自動更新。Homebrew・WinGetは手動更新が必要
VS Code拡張機能マーケットプレイスからインストールインラインdiff、@メンション、プラン確認、会話履歴をエディタ内で扱える
デスクトップアプリmacOS(Intel/Apple Silicon)、Windows(x64/ARM64)向けにダウンロードdiffを視覚的にレビュー、複数セッションを並べて実行、定期タスクの予約、クラウドセッションの起動。有料サブスクリプションが必要
Webclaude.ai/code にアクセスするだけローカル環境構築不要。長時間タスクを開始して後で確認、ローカルに無いリポジトリでの作業、複数タスクの並列実行が可能
JetBrainsJetBrains Marketplace からプラグインをインストールIntelliJ IDEA・PyCharm・WebStormなど対応。動作にはターミナル用CLIの別途インストールが必要

ターミナルでの最初の一歩は、次の3ステップです。

  1. 1

    ディレクトリに移動

    Quickstart の手順どおり、プロジェクトディレクトリに移動する

  2. 2

    claude を実行

    コマンド1つで起動する

  3. 3

    認証する

    初回はログインを求められる。環境変数 ANTHROPIC_API_KEY を設定済みならログインプロンプトはスキップされ、代わりにそのAPIキーを承認するよう求められる

インストールの詳細な選択肢はセットアップガイドにまとまっています。なお、ターミナルCLIとVS Codeはサードパーティプロバイダーにも対応しています(詳細は公開準備中)。

ここがポイント

サーフェスが違っても、使い始めの3ステップは同じ

Claude Code でできること

原文が挙げている用途を、次のカードに整理します。

面倒な作業を任せる

テスト作成、lintエラーの一括修正、マージコンフリクトの解消、依存関係の更新、リリースノート作成など、後回しにしがちな作業を任せられる

要望を伝えると実装まで進む

自然言語で要望を伝えると、アプローチを計画し複数ファイルにまたがってコードを書き動作を検証する。バグはエラーメッセージや症状を伝えるだけで、原因を特定し修正まで実装する

gitとPR作成まで担う

ステージング、コミットメッセージの作成、ブランチ作成、プルリクエストのオープンまで行う。CIでは GitHub Actions や GitLab CI/CD と組み合わせてコードレビューやissueトリアージも自動化できる

MCPで外部データにつながる

MCP(Model Context Protocol)で Google Drive の設計ドキュメントを読んだり、Jira のチケットを更新したり、Slack のデータを取得したり、独自ツールを呼び出したりできる

CLAUDE.md・スキル・フックで型を作る

CLAUDE.md はセッション開始時に毎回読み込まれる指示ファイル。自動メモリはビルドコマンドやデバッグの知見をセッションをまたいで保存する。スキルは /review-pr や /deploy-staging のような再利用可能な作業手順、フックは編集後の自動フォーマットやコミット前のlint実行など動作の前後にシェルコマンドを実行する仕組み

複数エージェントを同時に動かす

複数のClaude Codeエージェントを同時に起動し、リードエージェントが作業を調整してサブタスクを割り当て結果をマージする。バックグラウンドエージェントで複数セッションを並列実行して1画面で見守れる。Agent SDK を使えば、オーケストレーション・ツールアクセス・権限を完全に制御した独自エージェントを構築できる

Unix哲学でパイプ・チェーンする

ログをパイプで渡す、CIで実行する、他のツールとチェーンするといった使い方ができる

定期タスクをクラウドで回す

朝のPRレビュー、夜間のCI失敗分析、週次の依存関係監査などを自動化する。ルーティンはクラウドで実行されるためPCの電源が切れていても動き続け、APIコールやGitHubイベントをトリガーにもできる。デスクトップの予約タスクはローカルマシン上で動作する。/loop はCLIセッション内でプロンプトを繰り返し実行する軽量なポーリング用途

サーフェスをまたいで作業を続ける

Remote Control でスマホやブラウザから続きを操作したり、Dispatch でスマホからタスクをメッセージしてデスクトップセッションを起動したり、claude --teleport でWeb・モバイルの長時間タスクをターミナルに引き込んだり(claude.aiサブスクリプションが必要)、/desktop でターミナルセッションをデスクトップアプリに引き継いだり(claude.aiサブスクリプションが必要、macOSとx64 Windows対応)、Slackで @Claude にメンションしてバグ報告からプルリクエストを受け取ったりできる

ここがポイント

単発の作業指示から、複数エージェントの編成まで幅を持たせられる

こんな時はどれを使う

原文の "I want to..." 表を、リンクが用意できているものだけ内部リンクにして再構成しました。

やりたいこと選択肢
ローカルセッションをスマホや別デバイスから続けたいRemote Control(公開準備中)
Telegram・Discord・iMessageや独自Webhookのイベントをセッションに流し込みたいChannels(公開準備中)
ローカルで始めてモバイルで続けたいclaude --cloudClaude モバイルアプリ
定期的にClaudeを実行したいRoutines または デスクトップ予約タスク(いずれも公開準備中)
PRレビューとissueトリアージを自動化したいGitHub Actions または GitLab CI/CD(いずれも公開準備中)
PRごとに自動コードレビューを受けたいGitHub Code Review(公開準備中)
Slackからのバグ報告をプルリクエストにしたいSlack連携(公開準備中)
稼働中のWebアプリをデバッグしたいChrome連携(公開準備中)
自分のワークフロー向けにカスタムエージェントを作りたいAgent SDK(公開準備中)

表の9択は、視点を変えると4つの広げ方に整理できます。

1つのローカルセッションが起点

目的に応じて外部へつなげられる

デバイス間で続ける

Remote Control・Dispatch・claude --cloud でモバイルやブラウザから続きを操作する

外部イベントで動かす

Channels で Telegram・Discord・iMessageや独自Webhookのイベントをセッションに流し込む

定期実行に任せる

Routines またはデスクトップ予約タスクで繰り返し作業を自動化する

CI・チャットに組み込む

GitHub Actions・GitLab CI/CD でのレビュー自動化、Slack連携でのバグ報告対応

コード例

ターミナルで最初にプロジェクトへ移動してClaude Codeを起動する例です(原文のまま引用)。

cd your-project
claude

自然言語のプロンプトをコマンド引数として直接渡すこともできます。

claude "write tests for the auth module, run them, and fix any failures"

対話画面を使わずスクリプトやCIから実行したい場合は -p フラグを使います(ヘッドレス実行)。ログをパイプで渡す例です。

tail -200 app.log | claude -p "Slack me if you see any anomalies"

そのまま起動

プロジェクトディレクトリで claude を実行すると対話セッションが始まる

プロンプトを直接渡す

claude "指示文" のように引数でプロンプトを渡して起動できる

-p でヘッドレス実行

-p を付けると対話UIを起動せず、標準入力や引数の内容を処理して結果だけを返す。CIパイプラインや他コマンドとの連携に向く

つまずきポイント

よくある誤解

ターミナル・VS Code・JetBrains・デスクトップアプリ・Webは別々の製品だと誤解しがち

実際は

実際にはすべて同じ Claude Code エンジンを共有しており、CLAUDE.md・設定・MCPサーバーはサーフェスをまたいで共通利用できる。「VS Code用に設定をやり直す」必要はない

よくある誤解

ANTHROPIC_API_KEY を設定していても、ログイン画面の見え方は変わらないと思いがち

実際は

実際にはキー未設定なら通常のログインプロンプトが表示されるが、キー設定済みならログインプロンプトはスキップされ、代わりにそのAPIキーを承認するよう求められる

よくある誤解

Claude Code はどのインストール方法でも自動的に最新版になると思いがち

実際は

ネイティブインストールはバックグラウンドで自動更新されるが、Homebrew・WinGetでインストールした場合は brew upgrade や winget upgrade を自分で実行しないと最新版にならない

  • 参考(公式ではない): 最初はターミナルのネイティブインストールで動きを確かめ、慣れてからIDE拡張やデスクトップアプリを試す順番だと、余計なつまずきが少なくなります。

関連リンク

出典

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