Claude Code の教科書
第3章 どこでも使える: サーフェス入門

モバイルから Claude Code を使う

Claude アプリ(iOS/Android)からクラウドセッション・Remote Control・Dispatch を使い分け、外出先でも Claude Code のタスクを進める方法

第1部 クイックスタート0/12

この節で学ぶこと

この節では、スマホの Claude アプリから Claude Code を使う方法 — クラウドセッション・Remote Control・Dispatch という3つの接続先の違い、アプリの導入手順、モバイルならではの制限(選べない権限モードや使えないコマンド)— がわかります。

コードが動く場所ではなく3接続先へのリモコン

Claude アプリ
クラウドセッション
Remote Control
Dispatch
同じ claude.ai アカウントが必須スリープから自動再接続選べる権限モードは限定完了時にプッシュ通知

コードが動くのはクラウドか自分のPC。アプリはそこにつなぐだけ

モバイルの位置づけ

スマホの Claude アプリを、テレビのリモコンだと考えてください。リモコン自体は映像を作らず、操作対象を切り替える道具です。

リモコン

テレビ本体

クラウドセッション相当。電源を切っても本体側は動き続ける

レコーダー

Remote Control 相当。手元の機器そのものを操作する

配信スティック

Dispatch 相当。操作を任せて結果だけ受け取る

Claude アプリは操作対象を切り替える道具であり、コードが実行される場所そのものではない

Claude Code に「モバイル専用アプリ」というものは存在しません。iOS/Android 版 Claude アプリの Code タブの中に、クラウドセッションと Remote Control の両方が入っており、Dispatch はアプリ内でメッセージとして依頼するタスクです(iPad では iOS 版アプリをそのまま使います)。

つなぎ先は3つあり、それぞれ「どこでコードが動くか」が異なります。

接続先つながる先向いている場面
クラウドセッションAnthropic が管理するクラウドインフラ上のセッション(デフォルト)リポジトリが GitHub 上にあり、スマホを閉じてもタスクを継続させたい時
Remote Control自分のPCで動いている Claude Code セッションローカルのファイルシステム・ツール・MCPサーバーが必要な時
DispatchPC上の Desktop アプリタスクをメッセージで依頼し、実行方法自体は任せたい時(Pro・Maxプラン限定)

電源オフでも継続

クラウドセッションはノートPCを閉じても、電源を落としても実行が続く

PC起動が必須

Remote Control と Dispatch は自分のマシンを操作する仕組みなので、Claude Code や Desktop アプリを起動したままマシンを起動させておく必要がある

スリープでも再接続

Remote Control 中にマシンがスリープしても、復帰すれば Claude Code は再接続する

アプリを準備する

Claude アプリで Claude Code を使うには、次の3手順を踏みます(スマホから直接 claude.ai/code/new を開いて新しいセッションを始めることもできます)。

  1. 1

    Claude アプリをインストール

    iOS / Android(iPad は iOS 版アプリを使用)。セッション内で /mobile /ios /android を実行するとダウンロード用QRコードが出る

  2. 2

    サインイン

    Claude Code と同じ claude.ai アカウント・組織で

  3. 3

    Code タブを開く

    アプリ内の Code タブでセッション一覧を開く

claude.aiアカウント必須

クラウドセッションと Remote Control の利用には claude.ai アカウントでのサインインが必須。Anthropic Console の APIキーや Amazon Bedrock のようなサードパーティ経由では使えない

Codeタブが無ければ未対応

Code タブが表示されない場合、契約プランや組織がこれらの機能に対応していない可能性がある

各接続先の使い方

クラウドセッションを開始・監視する

Claude Code on the web はクラウドインフラ(デフォルトでは Anthropic 管理)上でタスクを実行するため、スマホをしまった後もセッションが続きます。Code タブでリポジトリとブランチを選び、タスクを記述して送信します。

デバイス間で引き継げる

セッションはデバイスをまたいで永続化される。ノートPCで始めたタスクをスマホから確認でき、スマホで始めたタスクは帰宅後のデスクにそのまま残る

アプリから軌道修正できる

進捗確認・Claude からの質問への回答・方向転換の指示ができる

PRのCI失敗にも対応

プルリクエストを Claude に監視させ、届いた CI の失敗やレビューコメントに対応させることもできる

Remote Control でローカルセッションを操作する

Remote Control は Claude アプリと、自分のマシンで動いている Claude Code セッションをつなぐ機能です。コードの実行とファイルシステムへのアクセスはローカルに留めたまま、操作だけをスマホから行えます。

PC側で開始
$ claude remote-control
QRコードが表示される
$ /remote-control
(すでに開いているセッション内で実行する場合)

ターミナルに表示される QR コードをスキャンするか、Claude アプリで Code をタップしてセッションを一覧から選びます。

Claude アプリで添付したファイルはローカルセッション側にも届きます。写真はメッセージの一部としてそのまま認識され、それ以外のファイルは Claude Code がマシンにダウンロードした上で @ ファイル参照として渡されます。

Dispatch にタスクを依頼する

Dispatch は PC上の Desktop アプリにタスクをメッセージとして依頼する仕組みで、実行方法自体は Dispatch が判断します。Pro または Max プランが必要です。

プッシュ通知を受け取る

長時間タスクの完了や判断が必要なタイミングは、プッシュ通知で知らされます。

Remote Control の通知

長時間タスクが完了した時や判断が必要な時に、Claude がスマホへプッシュ通知を送る。プロンプトで「テストが終わったら通知して」のように直接依頼もできる。可否は /config の2つのトグルで制御する

Dispatch の通知

生成した Code セッションが完了した時や承認が必要な時に、Dispatch 自身が別のプッシュ通知を送る

モバイルでの制限

スマホから使う場合、次の3点は覚えておく必要があります。

ローカル専用コマンドは使えない

/plugin や /resume のようにターミナルインターフェースでしか動かないコマンドは、アプリから実行できない

選べる権限モードが少ない

クラウドセッションは Accept edits・Plan・Auto、Remote Control は Manual・Accept edits・Plan が選べる。どちらも Bypass permissions は選べず、Remote Control は Auto も選べない

Dispatch はプラン限定

Pro・Max プランが必要で、Team・Enterprise プランでは使えない

つまずきポイント

よくある誤解

モバイルアプリ=コードが動く場所だと思いがち

実際は

実際にはコードはクラウドか自分のPC上で動く。スマホはそこにつなぐクライアントに過ぎない

よくある誤解

Remote Control でも Auto モードを選べると思い込む

実際は

クラウドセッションでは Auto が選べるが、Remote Control のモードドロップダウンには Manual・Accept edits・Plan しかなく、Auto も Bypass permissions も選べない

よくある誤解

Console の APIキーや Bedrock 経由でもモバイル機能を使えると思い込む

実際は

クラウドセッションと Remote Control には claude.ai アカウントでのサインインが必須で、Console の APIキーやサードパーティ経由のアカウントは使えない

  • 参考(公式ではない): 外出先で長時間タスクを流したいならクラウドセッション、手元のPCの環境(MCPサーバーやローカルツールなど)をそのまま使いたいなら Remote Control、という軸で覚えると使い分けやすくなります

関連リンク

出典

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