Claude Code の教科書
第3章 どこでも使える: サーフェス入門

プラットフォームと連携先を選ぶ

Claude Code を動かす6つの実行環境(サーフェス)と、外部ツールとの連携方法、外出先での作業手段を整理する

第1部 クイックスタート0/12

この節で学ぶこと

この節では、Claude Code を動かす6つの実行環境(サーフェス) — CLI・Desktop・VS Code・JetBrains・Web・Mobile — それぞれの向き不向きがわかります。Chrome や GitHub Actions などの外部連携、外出先で Claude Code を動かす5つの手段もあわせて扱います。

エンジンは同じ、動く場所で選ぶ

同じ実行エンジン
ローカルで動かす
クラウドに預ける
外出先から操る
CLIDesktopWebMobile

サーフェスや実行環境が変わっても核のエンジンは同じ。ただし使える機能の範囲は変わる

イメージでつかむ

Claude Code を料理人にたとえると分かりやすいです。腕前(Claude Code の基盤エンジン)はどこでも同じですが、働く場所によって見え方が変わります。

腕前は同じ料理人

厨房を丸ごと仕切る

仕込みから盛り付けまで一人でこなす(CLI)

オープンキッチンで働く

客席から調理の様子が見える(Desktop)

厨房の一角を間借りする

すでにある厨房の一角を使う(VS Code・JetBrains)

帰宅後も仕込みが進む

注文だけ渡しておけば厨房が続けてくれる(Web)

外出先から様子を見る

スマホで進捗確認や次の注文ができる(Mobile)

どの場所で働かせても腕前は変わらないが、「目視で確認したいか」「手を離れても進めてほしいか」で選ぶ厨房が変わる

ここがポイント

目視で確認したいか、手放したいかで選ぶ場所が変わる

6つのプラットフォームを比較する

Claude Code は6つのサーフェスで動きます。向いている場面と、そこで得られる機能はサーフェスごとに違います。

CLI

ターミナル作業・スクリプト・リモートサーバー向け。フル機能セット、Agent SDK、macOS(Pro・Max)でのコンピュータ操作、サードパーティプロバイダーに対応する

Desktop

目視でのレビュー・並行セッション・管理された環境構築向け。差分ビューア、アプリプレビュー、Pro・Max でのコンピュータ操作と Dispatch が使える

VS Code(公開準備中)

ターミナルに切り替えず VS Code 内で作業できる。インライン diff、統合ターミナル、ファイルコンテキストが使える

JetBrains(公開準備中)

IntelliJ・PyCharm・WebStorm 等での作業向け。差分ビューア、選択範囲の共有、ターミナルセッションが使える

Web

細かく指示しなくてよい長時間タスクやオフライン中も進めたい作業向け。クラウド上で実行(デフォルトは Anthropic 管理)され、切断後も継続する

Mobile

PC から離れている間のタスク開始・監視向け。iOS・Android の Claude アプリからのクラウドセッション、ローカルセッション用の Remote Control、Pro・Max での Desktop への Dispatch に対応する

表だけでは読み取れない、原文にしかない補足が3つあります。

自動化はCLI専用

スクリプティングと Agent SDK は CLI 専用。ターミナルネイティブな作業では CLI が最も機能が揃い、サードパーティプロバイダーの利用は VS Code でも可能

対応プロバイダーは限定

Enterprise 版 Desktop デプロイは Google Cloud の Agent Platform とゲートウェイプロバイダーに対応。Amazon Bedrock や Microsoft Foundry を使うには CLI・VS Code、またはそれらのプロバイダー上で Code タブを動かす「Claude Desktop on 3P」が必要

GUI統合と引き換え

Desktop と IDE 拡張は CLI 専用機能の一部と引き換えに目視レビューとエディタ統合を得る。Web はクラウド実行で切断後も進み続け、Mobile はそのクラウドセッションか Remote Control 経由のローカルセッションへの薄いクライアント。Dispatch を使えば Desktop にタスクを送れる

ローカルサーフェス間で共有されるもの

同じプロジェクトで複数のサーフェスを併用できます。設定・プロジェクトメモリ・MCP サーバーは、ローカルで動くサーフェス(CLI・Desktop・VS Code・JetBrains)の間で共有されます。

ローカル環境

設定・プロジェクトメモリ・MCPサーバーを共有(ローカルサーフェス間のみ)

CLI

Desktop

VS Code

JetBrains

一方 Web はクラウド側で完結するためこの共有の輪に含まれず、Mobile はそのクラウドセッションか、Remote Control 経由のローカルセッションを覗きに行く薄いクライアントです。

外部ツールと連携する

Claude Code はコードベースの外側にあるサービスとも連携できます。

Chrome(公開準備中)

ログイン済みのブラウザセッションを操作する。Web アプリのテスト、フォーム入力、API のないサイトの自動化に使う

GitHub Actions(公開準備中)

CI パイプライン内で Claude を実行する。自動 PR レビュー、issue のトリアージ、定期メンテナンスに使う

GitLab CI/CD(公開準備中)

GitLab 版の GitHub Actions 連携。GitLab 上での CI 駆動の自動化に使う

Code Review(公開準備中)

すべての PR を自動レビューする。人によるレビュー前にバグを見つける

Slack(公開準備中)

チャンネルでの @Claude メンションに応答する。チームチャットのバグ報告からプルリクエストを作る

Claude Tag(公開準備中)

管理者が設定した組織共有アカウントとして @Claude を動かす。Team・Enterprise プランでのユーザー個別セッションに代わる共有アクセス

ここに挙げた連携以外にも、MCP サーバーとコネクタを使えば Linear・Notion・Google Drive・自社の社内 API など、ほぼ何でもつなげます。

ここがポイント

挙げた連携以外もMCPでほぼ何でもつなげる

外出先で使う5つの方法

PC の前にいなくても Claude Code を動かす方法は複数あり、「何が引き金になるか」「どこで動くか」「セットアップの手間」がそれぞれ違います。

Dispatch

モバイルアプリからタスクをメッセージ送信すると、自分のマシン(Desktop)で実行される。モバイルアプリと Desktop をペアリングするだけで使える。外出中に作業を任せたい、最小限のセットアップで済ませたい時に

Remote Control

claude.ai/code やモバイルアプリから、自分のマシン(CLI または VS Code)で実行中のセッションを操作する。claude remote-control を実行するだけで使える。別デバイスから進行中の作業を操縦したい時に

Channels(公開準備中)

Telegram・Discord などのチャットアプリや自前サーバーからのイベントをトリガーに、自分のマシン(CLI)で動く。チャンネルプラグインをインストールするか自作する。CI 失敗やチャットメッセージなど外部イベントに反応させたい時に

Slack(公開準備中)

チームチャンネルでの @Claude メンションをトリガーに、Anthropic クラウドで動く。Claude Code on the web を有効にして Slack アプリをインストールする。チームチャットから PR 作成・レビューまで完結させたい時に

Self-hosted environments(公開準備中)

クラウドセッションを開始し、自組織の環境を選んで自組織のインフラで動かす。ランナーのデプロイが必要(Team・Enterprise プラン)。自社ネットワーク内で完結させたいクラウドセッションに

Scheduled tasks(公開準備中)

スケジュールを設定するだけでトリガーされ、CLI・Desktop・クラウドいずれでも動く。実行頻度を選ぶだけで使える。毎日のレビューなど定期的な自動化に

迷ったら、まず CLI をインストールしてプロジェクトディレクトリで動かしてみてください。ターミナルを使いたくない場合は、Desktop が同じエンジンを GUI で提供します。

ここがポイント

迷ったらCLIかDesktopから始めるとよい

つまずきポイント

よくある誤解

Desktop ならどのプロバイダーでも使える

実際は

Enterprise 版 Desktop は Google Cloud の Agent Platform とゲートウェイプロバイダーには対応するが、Amazon Bedrock や Microsoft Foundry を使うには CLI・VS Code、または Claude Desktop on 3P の Code タブが必要

よくある誤解

スクリプトからの自動化は好きなサーフェスでできる

実際は

スクリプティングと Agent SDK は CLI 専用。Desktop や VS Code からは使えない

よくある誤解

Dispatch と Remote Control は同じもの

実際は

Dispatch はモバイルから Desktop へ「新しいタスク」を送る仕組み。Remote Control は claude.ai/code やモバイルから「今動いているセッション」を操作する仕組みで、目的が逆

よくある誤解

設定・プロジェクトメモリ・MCPサーバーの共有はサーフェス全体に及ぶと思いがち

実際は

共有されるのはローカルで動くサーフェス(CLI・Desktop・VS Code・JetBrains)の間だけ。クラウドで完結するWebはこの共有の輪に含まれない

  • 参考(公式ではない): どのサーフェスから始めるか迷ったら、普段いる場所(ターミナルか GUI か)を基準に選び、あとから Dispatch や Remote Control で「外出先用の導線」を追加する、という順番だと構成を把握しやすいです。

関連リンク

出典

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