詳細セットアップとバージョン管理
OS要件・複数のインストール方法・自動アップデートの挙動・アンインストール手順まで、Claude Code を運用するために必要な設定を一通り理解する
この節で学ぶこと
この節では、Claude Code の動作環境から、5つのインストール方法、インストール後の確認・認証、そして自動更新とアンインストールまで、セットアップに必要な知識を一通り扱います。インストール方法によって、その後のアップデート運用が大きく変わります。
インストール方法で、アップデート運用が変わる
動作環境・認証・アップデートの仕組みまで、セットアップの運用全体を扱う
セットアップ全体の見取り図
クイックスタートがインストールから最初のセッションまでの最短ルートだとすると、この節はその後の運用(バージョン管理・チーム展開・撤去)まで含めた詳細版です。スマートフォンのアプリ配布に例えると分かりやすくなります。
App Store経由
放っておいても自動で最新版になる
公式サイトから手動DL
自分で「更新」を押さない限り古いバージョンのまま
Claude Code もこれと同じ構造。ネイティブインストール(公式インストーラー)だけがバックグラウンドで自動更新し、Homebrew・WinGet・Linuxパッケージマネージャ・npm はいずれも手動更新が必要
どの方法を選ぶかは、この後の運用の手間に直結します。
動作環境
Claude Code は次の環境で動作します。
主要OSに対応
macOS 13.0以降 / Windows 10 1809以降またはWindows Server 2019以降 / Ubuntu 20.04以降 / Debian 10以降 / Alpine Linux 3.19以降
最低4GB・x64かARM64
ハードウェアは4GB以上のRAM、x64またはARM64プロセッサ
ネット接続が必須
インターネット接続が必要(詳細はネットワーク設定のページ〔公開準備中〕を参照)
主要シェルに対応
Bash、Zsh、PowerShell、CMD
対応地域は限定
Anthropicがサポートする国・地域のみで利用可能
追加の依存関係として ripgrep(コード検索に使うツール)が必要ですが、通常は Claude Code に同梱されています。検索が失敗する場合はトラブルシューティングのページ(公開準備中)を参照してください。
インストール方法を選ぶ
下の図は5つのインストール方法と、自動更新の有無をまとめたものです。
ネイティブインストール(推奨)
自動更新。バックグラウンドで実行され、次回起動時に反映
Homebrew
手動更新。brew upgrade claude-code(@latest)
WinGet
手動更新。winget upgrade Anthropic.ClaudeCode
Linuxパッケージ管理(apt / dnf / apk)
手動更新。各パッケージマネージャの通常のアップグレード
npm
手動更新。npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest
※ Homebrew・WinGet は環境変数 CLAUDE_CODE_PACKAGE_MANAGER_AUTO_UPDATE=1 で自動化できます(詳細はアップデートの仕組み)。
ネイティブインストール(推奨)
macOS・Linux・WSLでは:
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bashWindows PowerShellでは:
irm https://claude.ai/install.ps1 | iexWindows CMDでは:
curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmdネイティブインストールはバックグラウンドで自動的に最新版を保ちます。インストール後は、作業したいプロジェクトのディレクトリでターミナルを開き、claude と実行するとインタラクティブなセッションが開始します。
GUIを使いたい場合はデスクトップアプリも選べます。
Homebrew
brew install --cask claude-codeHomebrewには2つのcaskがあります。claude-code は安定版チャンネル(stable、最新から約1週間遅れで、重大な不具合を含むリリースをスキップ)を追跡し、claude-code@latest は最新チャンネル(latest)をリリース直後に受け取ります。Homebrewは自動更新しません。brew upgrade claude-code または brew upgrade claude-code@latest(インストールしたcaskに応じて)を実行してください。
WinGet
winget install Anthropic.ClaudeCodeWinGetも自動更新しません。定期的に winget upgrade Anthropic.ClaudeCode を実行してください。
Linuxパッケージマネージャ(apt / dnf / apk)
Debian/Ubuntu(apt)、Fedora/RHEL(dnf)、Alpine Linux(apk)向けに、署名済みリポジトリが公開されています。各リポジトリには stable(多くのユーザー向け)と latest の2チャンネルがあります。署名鍵のフィンガープリントは 31DD DE24 DDFA B679 F42D 7BD2 BAA9 29FF 1A7E CACE です。これらのインストールはClaude Code経由では自動更新されず、通常のシステムアップグレード手順(apt upgrade、dnf upgrade、apk upgrade など)で更新します。
npm
npm install -g @anthropic-ai/claude-codenpmパッケージは、公式インストーラーと同じネイティブバイナリを、プラットフォームごとのoptionalDependency(例: @anthropic-ai/claude-code-darwin-arm64)経由で取得し、postinstallでリンクします。インストール後の claude コマンド自体はNode.jsを呼び出しません。
Node.js 22以降が必要
v2.1.198以降、npmパッケージはNode.js 22以降が必要。古いNode.jsではインストール時に EBADENGINE 警告が出るが、インストール自体は完了し claude は正常に動作する(バイナリは実行時にNode.jsを使わないため)
対応プラットフォームは8種
darwin-arm64 / darwin-x64 / linux-x64 / linux-arm64 / linux-x64-musl / linux-arm64-musl / win32-x64 / win32-arm64
アップグレードは@latest
npm install -g @anthropic-ai/claude-code@latest を使う。npm update -g は元のインストール時のsemverの範囲を尊重してしまい、最新版に上がらないことがあるため避ける
sudoでのインストールは避ける
sudo npm install -g も権限問題やセキュリティリスクにつながるため避ける
Windows・Alpine Linuxでの注意点
Windowsのインストール先を選ぶ
ネイティブWindowsでは管理者権限は不要です。
| 選択肢 | 必要なもの | サンドボックス | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| ネイティブWindows | なし(Git for Windowsは任意) | 非対応 | Windowsネイティブのプロジェクト・ツール |
| WSL 2 | WSL 2の有効化 | 対応 | Linuxツールチェーン、コマンド実行をサンドボックス化したい場合 |
| WSL 1 | WSL 1の有効化 | 非対応 | WSL 2が使えない場合 |
Git BashでBashツール
Git for Windowsのインストールは任意。入れるとBashツール(シェルコマンド実行に使うツール)がGit Bash経由で使える。入れない場合はPowerShellツールでシェルコマンドを実行する
パスはjsonで明示
Git Bashが見つからない場合は settings.json の CLAUDE_CODE_GIT_BASH_PATH で明示できる
PowerShellはオプトイン
Git for Windowsを入れている場合、PowerShellツールがBashと並ぶ追加の選択肢として段階的に展開されている。環境変数 CLAUDE_CODE_USE_POWERSHELL_TOOL を 1 にするとオプトイン、0 にするとオプトアウトできる
WSLはWSL内で完結
WSLを使う場合は、WSLのディストリビューション内でネイティブインストールコマンドをそのまま実行する。claude はWSLのターミナル内でインストール・起動し、PowerShellやCMDからではない
Git Bashのパスを明示する例:
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_GIT_BASH_PATH": "C:\\Program Files\\Git\\bin\\bash.exe"
}
}Alpine Linuxでの追加設定
AlpineなどmuslベースのディストリビューションはデフォルトでBashとcurlを含まないため、インストールコマンドがそのままだと not found エラーで失敗します。実行時には libgcc・libstdc++・ripgrep も必要です。
apk add bash curl libgcc libstdc++ ripgrepAlpineでは ripgrep はcommunityリポジトリに含まれます。apk がパッケージを見つけられない場合は /etc/apk/repositories にcommunityリポジトリを追加し、apk update してから再試行します。パッケージ導入後は settings.json で USE_BUILTIN_RIPGREP を 0 に設定してください。
{
"env": {
"USE_BUILTIN_RIPGREP": "0"
}
}インストール後の確認
claude --version正常にインストールできていれば 2.1.211 (Claude Code) のようなバージョン番号が表示されます。
より詳しい診断には claude doctor を使います。
claude doctorclaude doctor はセッションを開始せずに、インストール状態と設定に関する読み取り専用の診断(インストールの健全性、settings.json のバリデーションエラー、修正案付きの警告など)を出力します。
認証
Claude Codeの利用には認証が必要です。
有料プランが必須
Pro・Max・Team・Enterprise・Consoleのいずれかのアカウントが必要。無料のClaude.aiプランにはClaude Codeへのアクセスは含まれない
サードパーティ経由も可
Amazon Bedrock、Google CloudのAgent Platform、Microsoft Foundryといったサードパーティのプロバイダー経由でも利用できる
初回はブラウザでログイン
claude を実行してブラウザの案内に従うとログインできる。環境変数 ANTHROPIC_API_KEY が設定されている場合は、ブラウザを開く代わりに、そのキーを承認するか一度だけ確認される
アカウント種別ごとの詳細は認証を参照してください。
アップデートの仕組み
自動更新の対象と挙動
ネイティブインストールは起動時と実行中に定期的に更新を確認し、バックグラウンドでダウンロード・インストールします。反映されるのは次回起動時です。
直近の結果はdoctorで確認
直近の更新結果は claude doctor で確認できる
シンボリックリンクで管理
macOS・Linuxでは、公式インストーラーが ~/.local/bin/claude を ~/.local/share/claude/versions/ 配下へのシンボリックリンクとして管理する
カスタムランチャーも尊重
ランチャーを自作のスクリプトやシンボリックリンクに置き換えても、自動更新や claude update はそのランチャーをそのまま残す(新しいバージョンは versions/ 配下にインストールされ続け、どのバージョンを実行するかはランチャー側の判断になる)。v2.1.207より前では、自動更新がカスタムランチャーを毎回自前のシンボリックリンクで上書きしていた。カスタムランチャーがある場合、Claude Codeはどのバージョンが必要か判別できないため、インストール済みの全バージョンをディスクに残す。claude doctor は公式インストーラーが作成していないランチャーを検出して報告する
管理を戻すには削除して更新
ランチャー管理をClaude Codeに戻すには、~/.local/bin/claude を削除して claude update を実行する
パッケージマネージャ経由のインストールでは扱いが変わります。
npmは権限不足で通知のみ
npmのグローバルインストールで、npmのグローバルディレクトリに書き込み権限がなく自動更新できない場合は、起動時に一度だけ通知が表示され、claude doctor が対処法を一覧表示する
既定は手動更新
Homebrew・WinGet・apt・dnf・apk のインストールはデフォルトでは自動更新しない
環境変数で一部自動化
環境変数 CLAUDE_CODE_PACKAGE_MANAGER_AUTO_UPDATE を 1 に設定すると、Homebrew・WinGetについては新しいバージョンがある時にClaude Codeがバックグラウンドでアップグレードコマンドを実行し、成功時に再起動を促す(アップグレードの対象はClaude Codeパッケージのみで、他のソフトウェアには影響しない)
apt/dnf/apkは対象外
apt・dnf・apkは昇格権限が必要なため、この自動化の対象外で手動アップグレードのまま
リリースチャンネルを切り替える
autoUpdatesChannel 設定で、自動更新と claude update が追従するチャンネルを制御します。
"latest"(デフォルト)
リリースされ次第すぐに新機能を受け取る
"stable"
最新から約1週間遅れで、重大な不具合を含むリリースをスキップしたバージョンを使う
/config の「Auto-update channel」から設定するか、settings.json に直接書きます。
{
"autoUpdatesChannel": "stable"
}Enterpriseの組織展開では、管理設定(managed settings、公開準備中)でリリースチャンネルを組織全体に強制できます。Homebrewはこの設定ではなくcask名(claude-code / claude-code@latest)でチャンネルを選びます。
最小バージョンを固定する
minimumVersion 設定はバージョンの下限です。バックグラウンドの自動更新と claude update は、この値を下回るバージョンへのインストールを拒否します。そのため "stable" チャンネルに切り替えても、すでにそれより新しい "latest" ビルドを使っている場合はダウングレードされません。
/config で "latest" から "stable" に切り替えると、現在のバージョンにとどまるかダウングレードを許可するか確認されます。「とどまる」を選ぶと、その時点のバージョンが minimumVersion に設定されます。"latest" に戻すと minimumVersion はクリアされます。
{
"autoUpdatesChannel": "stable",
"minimumVersion": "2.1.100"
}minimumVersion
更新の下限。バックグラウンドの自動更新とclaude updateは、この値を下回るバージョンへの更新を拒否する。管理設定(公開準備中)で設定すると、ユーザー設定やプロジェクト設定では上書きできない組織全体の最小バージョンを強制できる
requiredMinimumVersion / requiredMaximumVersion
管理設定(公開準備中)専用。バージョン範囲外での起動そのものを拒否する。更新もrequiredMaximumVersionの上限を守る
自動更新を無効化する
{
"env": {
"DISABLE_AUTOUPDATER": "1"
}
}DISABLE_AUTOUPDATER はバックグラウンドの自動更新チェックだけを止めます。claude update や claude install による手動更新はそのまま動作します。手動更新も含めてすべての更新経路をブロックしたい場合は、環境変数 DISABLE_UPDATES を使います。これは、Claude Codeを自社の配布経路で配り、ユーザーに指定バージョンを使い続けさせたい場合に向いています。
手動でアップデートする
claude update更新が実行されると Successfully updated from <旧バージョン> to version <新バージョン> と表示されます。すでに最新の場合は Claude Code is up to date (<バージョン>) と表示されます。Homebrew・WinGet・apkが管理しているインストールでは、代わりに Claude is up to date! と表示されます。
バージョン指定インストールとバイナリの検証(発展)
ネイティブインストーラーは、バージョン番号(例: 2.1.89)またはチャンネル名(latest / stable)を指定してインストールできます。インストール時に選んだチャンネルが、以後の自動更新のデフォルトになります。
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash -s 2.1.89- 1
バージョン/チャンネルを指定
バージョン番号(例: 2.1.89)またはチャンネル名(latest / stable)を指定してインストール。選んだチャンネルが以後の自動更新のデフォルトになる
- 2
バージョンを確認
claude --version で、指定したとおりのバージョン(例: 2.1.89 (Claude Code))が入っているか確認する
- 3
マニフェストの署名を検証
各リリースで全プラットフォームのバイナリのSHA256チェックサムを含む manifest.json が公開され、Anthropicの署名鍵(security@anthropic.com、フィンガープリント 31DD DE24 DDFA B679 F42D 7BD2 BAA9 29FF 1A7E CACE)でGPG署名されている。署名付きマニフェストは 2.1.89 以降のリリースが対象で、それより前は署名なしのチェックサムのみ
- 4
OS別に追加検証
macOSは「Anthropic PBC」の署名とAppleの公証を受けており codesign --verify で、Windowsは「Anthropic, PBC」の署名を受けており Get-AuthenticodeSignature で検証できる。Linuxバイナリは個別の署名がなく、マニフェスト署名または各パッケージマネージャのリポジトリ署名で検証する
アンインストール
インストール方法ごとに手順が異なります。ネイティブインストールの場合:
rm -f ~/.local/bin/claude
rm -rf ~/.local/share/claudeネイティブインストール
rm -f ~/.local/bin/claude と rm -rf ~/.local/share/claude
Homebrew
brew uninstall --cask claude-code(または claude-code@latest)
WinGet
winget uninstall Anthropic.ClaudeCode
apt / dnf / apk
パッケージ削除に加えて、リポジトリ設定ファイルの削除も行う
npm
npm uninstall -g @anthropic-ai/claude-code
設定ファイルまで削除する場合は次を実行します。この操作はすべての設定・許可済みツール・MCPサーバー設定・セッション履歴を削除します。
rm -rf ~/.claude・rm ~/.claude.json・rm -rf .claude・rm -f .mcp.json は、すべての設定・許可済みツール・MCPサーバー設定・セッション履歴を削除する
# ユーザー設定と状態を削除
rm -rf ~/.claude
rm ~/.claude.json
# プロジェクト固有の設定を削除(プロジェクトディレクトリで実行)
rm -rf .claude
rm -f .mcp.jsonVS Code拡張機能、JetBrainsプラグイン、デスクトップアプリも ~/.claude/ に書き込みます。これらのいずれかが入ったままだと、次回実行時にディレクトリが再作成されます。完全に削除したい場合は、先にこれらのクライアントをアンインストールしてください。
つまずきポイント
よくある誤解
Homebrew や WinGet でインストールしても、ネイティブインストールと同じようにバックグラウンドで自動更新されるはず
実際は
自動更新されるのはネイティブインストール(curl / irm)だけ。Homebrew・WinGetは brew upgrade / winget upgrade を自分で実行するか、環境変数 CLAUDE_CODE_PACKAGE_MANAGER_AUTO_UPDATE=1 を設定する必要がある
よくある誤解
minimumVersion を設定すれば、それより低いバージョンでの起動そのものを拒否できる
実際は
minimumVersion はあくまで「更新」の下限で、古いバージョンへの更新を拒否するだけ。バージョン範囲外での起動そのものを拒否したいなら、管理設定専用の requiredMinimumVersion と requiredMaximumVersion を使う
よくある誤解
DISABLE_AUTOUPDATER=1 に設定すれば、更新を完全に止められる
実際は
実際に止まるのはバックグラウンドの自動チェックだけ。claude update を自分で実行すれば更新される。手動更新も含めて完全に止めたい場合は DISABLE_UPDATES を使う
よくある誤解
Alpine Linuxでもインストールコマンドをそのまま実行すれば動く
実際は
AlpineはデフォルトでBash・curlを含まないため not found エラーで失敗する。事前に apk add bash curl libgcc libstdc++ ripgrep を実行し、パッケージ導入後は USE_BUILTIN_RIPGREP=0 を設定する必要がある
- 参考(公式ではない): チームに展開する場合、まず1人がネイティブインストールで動作確認し、その後
autoUpdatesChannelを"stable"に固定して展開すると、開発中の不具合を踏みにくくなります。
関連リンク
- クイックスタート(インストールから最初のセッションまでの最短ルート): クイックスタート
- アカウント種別ごとの認証方法: 認証
- GUIで使いたい場合: デスクトップアプリのクイックスタート
- 権限モードとBashツールの関係: 権限モードを選ぶ
- サンドボックスの詳細: 第6章「サンドボックス」(公開準備中)
- 原文: Advanced setup
出典
- Advanced setup(取得日: 2026-08-18)